そもそも痛みとは?
そもそも痛みとは?

スタッフ日記

西武新宿線「上石神井駅」徒歩8分 整形外科・リハビリテーション科・リウマチ科

2025年1月30日

ビタミンDについて

 寒に入り、寒さが一段と厳しさを増しております。皆様はいかがお過ごしでしょうか? 本日は整形外科と関わりの深い『ビタミンD』についてお話します。

① ビタミンDとは?

 ビタミンDは水に溶けにくく、油脂に溶けやすい性質のある脂溶性のビタミンです。ビタミンDの主な働きとして、血液中のカルシウムやリンの濃度を正常に保つ、骨の成長の促進や免疫機能を調整してくれる事などが挙げられます。

② ビタミンDが不足すると何が起きる?

 ビタミンDが不足してしまうと腸管からカルシウムが上手く吸収できなくなり、筋力の低下、筋肉や骨の痛み、さらに骨粗鬆症のリスクを高めてしまいます。すなわち骨折へのリスクが高くなることも示します。また、身体の免疫機能にも関わってくる為、風邪やインフルエンザ、気管支炎や肺炎などの感染症の発症や悪化も懸念されます。

③ ビタミンDを上手に摂取するには?

 ビタミンDの摂取方法には主に三つ挙げられます。

 一つ目は適度な日光浴です。ビタミンDは日光に当たる事で体内で作られる為、一日に二十分程度の散歩やウォーキングを行うと良いでしょう。運動する事で骨粗鬆症の予防にもなる為、出来る限り日光の下で身体を動かした方が良いです。

 二つ目はビタミンDを多く含む食品を摂取する事です。しいたけ、きくらげ、鮭やイワシなどの魚類が多く含まれています。特にEPAやDHAを含む魚は動脈硬化の予防にも繋がりので、毎日の食生活に取り入れると良いでしょう。

 三つ目はビタミンDサプリメントの摂取です。ただし、ビタミンDは過剰摂取するとカルシウム濃度が高くなる為、腎臓にカルシウムが沈着して腎不全になる可能性が高くなるので注意が必要です。

④ まとめ

 ビタミンDを毎日の生活に適量取り入れる事で、風邪をひかない、転倒しない丈夫な身体を作り、健康な生活を送りましょう。

 

診療放射線技師 今泉

2025年1月23日

インフルエンザ

こんにちは。寒い日が続いていますが、そんな中でインフルエンザが大流行しています😷。今回はインフルエンザについてお伝えします。

【概要】

・インフルエンザウイルスにより引き起こされる急性ウイルス性疾患である。

・例年、11月頃から徐々に患者が増え始め、1月頃に流行がピークに達し、4月過ぎに収束する傾向がある。

・ウイルスはA型、B型、C型の3種類に分けられ、このうち、冬に流行する「季節性インフルエンザ」を引き起こす型は、A型とB型である。

・新型インフルエンザとは、季節性インフルエンザと抗原性が大きく異なるインフルエンザで、一般の多くの方が免疫を獲得していないことから、全国的かつ急速なまん延により多くの方の生命および健康に重大な影響を与えるおそれがある。

【症状】

・悪寒戦慄、急激な高熱と共に発症する。同時に、筋肉痛や咳、鼻水などの上気道の症状が現れることもある。

・発熱期間は3〜5日ほどであることが多く、38度以上の高熱が持続した後に解熱傾向に向かう。

・新型インフルエンザでは、下痢や嘔吐などの消化器症状が生じることもある。

・合併症として 咳がひどくて呼吸が苦しくなるなどの重症の肺炎を発症することもある。

【治療】

・喘息や心臓疾患などの持病を抱えている場合はインフルエンザが重症化するリスクが高くなるため、積極的な治療を検討する。

・インフルエンザの治療薬には、内服薬、吸入薬、点滴薬がある。

【予防】

・手洗い、うがい、マスクの着用、ワクチン接種などで重症化の予防を心がける。

・最近では口腔内の乾燥で免疫力が低下するため、のど飴で喉を潤す必要がある。

・また、咳や鼻水を介して鼻や口、目の粘膜で飛沫感染するため、洗顔を心がけることも重要である。

 

理学療法士 塩野

2025年1月16日

「休みます」と言える勇気について

スポーツをしていると、皆さん必ずといっていいほど故障します(いわゆるスポーツ障害です)。スポーツ障害はオーバーユースが原因なので、基本的に休んでいると治っていきます。(程度や治し方によって治癒までの期間は異なります)

個人種目だと比較的休みやすいのですが、野球、サッカー、バスケなどチームで行うスポーツだとなかなかコーチや監督に休むと言えないことが多く、症状が悪化してしまう患者さんを散見します。

いつも患者さんやご家族に話しているのですが、「休みます!」と言える勇気持ちましょう。私自身も経験があるのですが、痛いのを我慢して手を抜いて練習に参加している方が楽なのですが、そんなの精神的にも肉体的にも良い訳がありません。それでそのスポーツを辞めた人たちも数多く見てきていますから。

ただ最近はこの話をしても「あっ、自分は言えます」と笑顔で受け答えする子たちも増えてきて、時代は確実に変わってきているのも感じています。

 

医師 大川徹