



2026年7月23日
こんにちは。梅雨も明け、真夏の暑さがやってまいりました。熱中症には気をつけたいところですね。
最近では、手足口病の流行がニュースで話題になっており、小さな子供を中心に感染が広がっています。
ご家庭でも感染予防に気を付けるために、今回は手足口病の特徴や症状、治療法などについてご紹介します。
【病態】
エンテロウイルス属による急性ウイルス感染症で、乳幼児に多いウイルス感染症ですが、最近では、大人も感染することがあります。
感染後、ウイルスは口や咽頭、腸管で増殖し、血液中に入り、手、足、口腔粘膜に特徴的な水疱性発疹を生じます。
通常は自然軽快しますが、まれに髄膜炎や心筋炎などの重篤な合併症を起こします。
【原因】
主に、エンテロウィルス(EV71)により飛沫感染や接触感染、糞口感染され、重症化しやすいことで知られています。
潜伏期間の3〜5日で、以降は様々な症状が出現します。
【症状】
全身症状として、微熱、倦怠感、食欲低下が見られます。
皮膚症状では、手足に小水疱、紅斑、発疹が出現します。
口腔症状では、口内炎、舌の水疱、咽頭の水疱、強い疼痛が見られ、食事や水分摂取が困難になります。
大人の場合は、子供より強い疼痛、高熱、発疹が広範囲になることがあります。
【検査所見】
多くは特徴的な症状だけで診断(臨床診断)されます。
必要に応じて、ウィルス検査(PCR法など)、血液検査が行われます。
合併症が疑われるなら髄膜検査を行います。
【治療】
現状は特効薬(抗ウィルス薬)がないため、基本的には対処療法が中心になります。
具体的には、解熱鎮痛薬を投与し、発熱や口内痛を軽減させます。
口内痛で飲食が困難な場合には、冷たい飲み物やゼリーなどで水分補給を行います。
また、辛いものや熱いものなど、口内の刺激で症状が悪化するため、お粥やヨーグルトなどがおすすめです。
重症例の場合には入院管理で、必要に応じては点滴や呼吸管理、集中治療が行われます。
【予防】
現時点で日本では承認されたワクチンはありません。
そのため、手洗いの徹底、排便後やおむつ交換後の衛生管理が重要になります。
理学療法士 塩野